STORY
私は、紳士服仕立て職人の父の元で育ちました。
幼い頃は、父プロデュースのパッツン前髪のおかっぱ
紳士服の生地で作った服を着せられ、時代を先取りし過ぎて周りからは浮きまくり(笑)
友達のお誕生日会にお呼ばれした際も
周りはとっても可愛いお洋服の中、
私はまたまた
父作のベストとキュロットの2ピース。
もぅ嫌で恥ずかしくて、
何十年経った今でもその時の気持ちを、
はっきりと覚えています。
いつか好きな髪型 好きな洋服を着たいと
強く憧れた子供時代…。
高校生になり、アルバイトを始めた私は
やっと念願の好きな洋服を買えるように
なりました。
しかし、まだまだ高いものは買えず
ふと立ち寄った古着屋さんで
色落ち感やダメージがかっこいいデニムに
出逢いました。
そこから、
すっかりデニムにハマり毎日の様に
ボロボロになるまで履いていたデニム達。
もぅ履く事が出来なくなっても
捨てる事が出来ず
ある日ふとデニムをリメイクして
バッグを作った事から
私のモノづくりがスタートしました。
捨てるはずの物が、お気に入りになり
また新たに時を刻める事が嬉しくて
さらに、
それを誰かにプレゼントした時の笑顔が
嬉しくてどんどんハマりました。
保育士として施設で働き始めたある日
次の施設に移っていく子供に私は、
手作りのバッグをプレゼントしました。
その時の大喜びする姿は
今でもはっきりと目に焼き付いています。
施設の子供達は、オモチャその他
他人と共有するものが多くて
私にとっては当たり前だった自分だけの物が
当たり前の事ではなかった事に気付き
それと同時に
父が私に洋服を作ってくれていたのは
私の喜ぶ笑顔が見たかったんだと…。
同じ想いだった事に、気付きました。
(全く笑顔見せなくてごめんね(笑))
そして、生きていれば笑える日もあれば
辛くて悲しい日もある…。
そんな辛い時、
モノづくりをしている時だけは
辛い事を忘れられたり
次何作ろうかな〜って考えるだけで
ワクワクしたり…
私はモノづくりに救われた。
そしてそれを手にした人の笑顔を見て
気づけば笑っていたり。
誰かの笑顔が私の笑顔。
笑顔の連鎖を繋げたい!
ANGEL HEART(天使の心)を届ける事
それが私のミッションです。